GOOD
内容的には、おそらく誰もが知ってる所なので
ソフトの質が、PS2版と比べてどの程度なのかを
中心にレビューしたい。
まず目を引くのが、画面の違和感のなさ。
止まり絵では、キャラクターの輪郭が
よりはっきりし、かつ画面が小さい分、とてもしまって綺麗に見え
結果、TVで出力したものよりも美しく映る。
操作系統も、このゲーム自体が、タッチ操作とよく合っているので
見た通りの操作感でできると思う。最初は慣れが必要だとは
思うが。
とにかくタッチパネルでスムーズに操作することを目的とした
改善点が様々に行われている。
例えば、人と話をするときや、アイテムを取るとき
ドアを開ける、などの操作が、対象にくっつく程近づかなくても
タッチすることで完了する。
これにより、対象と距離がある程度離れていてもよいので
細かな操作をしなくて済む。
つぎに移動面において。
長距離の移動に便利なのが、オートラン。
これは、外のフィールド、広い地帯を移動する時などに役に立つ。
コマンドでオートランを呼び出すと
キャラが、まっすぐに走り出す。ただまっすぐに、自動で走るので
方向指示は自分でやらないといけないが。
一定の方向指示で、移動することを目的にした
長距離移動むきの操作方法。
キャラは一定方向を向いて、まっすぐ走り続けるだけなので
方向転換は自分で行う。
説明するよりも、実際に見る方が早いが
ようは、レースゲームの画面を思い起こせば
わかりやすいと思う。
これにより、長距離移動時のこちらの手の負担を
軽減した。
では、つぎに機能面において。
まず、セーブ機能。
今回は、どこでもセーブ、オートセーブそして従来のセーブの
3つのセーブ方法がある。
ひとつはこれまで通り、従来の教会でのセーブ。
ストックは3つまで。
次に、どこでもセーブ。今回は、こっちをメインに使うことになると思う。
何しろ名前の通り、どこでもできるからだ。
街や城以外ならば大抵のフィールドでできてしまう。
また、ボス戦の前でも可能で(ラスボスは知らないが)その点は
緊張感が薄れてしまうかもしれない。
だが、わたしは便利なので、そこは割り切って使う。
もし、難易度にこだわるなら、自分で制限をかけてプレイする
いわゆる”縛りプレイ”をしよう。
そして最後に、オートセーブ機能。
これはこちらがセーブし忘れた時などに一時的にセーブしてくれている機能っぽい。
というかスリープ機能みたいな物か。
ゲーム中にセーブせずにアプリを停止しても、再開できるようになってる。
電源切っても残ってた気もするが、その時は確かある程度のキリの良いところでのセーブだったので
ちょっと前の場面だったと思うが。とにかく、万能じゃないということ。
つぎに錬金釜。
言わずもがな、DQ8の目玉的なシステムである。
なんと、今回は最初から、出来上がりの待ち時間がない。
待つ必要がないのだ。デフォルトで速攻出来上がることになった。
これで余計にアイテムを買うことが無くなったし、結果
金がたまりやすくもなる。
そして何より
そもそもが、このDQ8がいつでもどこでも出来る
いつでもどこでも、ドラクエの世界が広がる、楽しめる
それが何よりだろう。
BAD
一方、悪いところ。
だいたい気づく人もいると思うが
便利さゆえに、総合的な難易度が、かなり落ちている。
散々述べてきたが、とにかく便利な機能が増えた。
その中には、ゲーム自体の難易度を著しく下げるものもある。
まず、セーブ機能や、錬金釜の変更点がそれだ。
前者は、ボスのごり押し。
ロケハンの必要のなさ。
失敗のリスクのなさ。
冒険のドキドキ感をなくしてしまう、チートみたいなもの。
テストでいう、カンニングしてもOKに匹敵するような、もの。
いつでもセーブできてしまうし、万が一オートセーブもある。
どこへでも行けてしまう。何も考えもなしに。
ドラクエの魅力を、著しく損ねる、人によっては改悪ともとれる。
事前に準備する面倒臭さ、強い敵と出会う緊張感
運も考えるドキドキ感は、ほぼ無い。
ある意味、ドラクエを否定するシステム。
それをどう取るか、あなた次第。
そして、錬金釜。
まず、あの完成を知らせる”チーン”を、一つの楽しみと捉える
マニアックな人たちを、軒並み裏切ったことだ。
とにかく、すぐ出来上がる。
カップ麺よりも早いよ。むしろ、欲しいよ
そんなもの。
今回ほど、お金を使わないドラクエはなかった。
経験者は何を調合すればいいのか、知っているので
序盤の装備アイテムは、ほぼ錬金釜と落ちてるアイテムで足りる。
買うのは、ほぼ薬草だけ。
ただでさえDQ8はテンションシステムのおかげで
戦えるのに、コレのおかげで金が、貯まる貯まる。
むしろ、金を貯めるために無駄に戦う、あの面倒くささが
愛おしくなったよ。
つぎにゲームの快適性。
全体的に、動作がやや重め。
まず、ゲーム立ち上げの最初の読み込み。時間にすると正確ではないが
20秒程かかっている。そして、タイトルからセーブデータの読み込み
ゲーム開始まで、10秒くらいかそれ以上かかった。
そして、戦闘時の入り、抜きの時間。
アニメーション、各種エフェクト。
これも、PS2番よりも、わずかだが遅い。時間にすればほんの数秒だが
チリも積もれば山となる。
常に自分で指示をしてプレイしていると、なかなかの時間を要することになる。
戦闘に限らず、あらゆる読み込みが少しづつ時間が掛かるため
作戦コマンドを使いたくなってくる。
しかし、相変わらず雑魚相手にも、イオナズン。
スクルト唱えて、防御アップ程度のAIなので、うかうか任せてられない。
これらも踏まえて、総じて
他のゲームアプリに比べると操作感はゆっくりめだ。
一つの戦闘が長く感じる。
もし、初めてやるという人は、その遅さがネックで
やりたく無くなるかもしれない。
次に、カメラワーク。
感度が鈍い。
入り組んだ街や狭い洞窟などで、ようは、頻繁にアングルを変える必要がある所で
よく、引っかかったり、画面一面壁になったりが、まま起こる。
その際の、アングル操作も面倒だし、人によっては3D酔いもする。
つぎに、演出面において。
まず、削られた部分。空に太陽と月がない。太陽と月のグラフィックが消えてしまった。
時間の要素はあるが、ただ単に空のグラフィックが変化するだけに
止まった。これにより、あの月のイベントもただ
影が映るだけになった。さみしい。ロマンチックじゃない。
そして映像面において。
たしかに止まり絵では、綺麗になった。
しかし、アニメーションでは別。
やはり、PS2並みとはいかず、通常のモーションは若干硬いし
それはイベントムービーに入るとさらに劣化する。
まず画質そのものが、落ちる。
画像がぼやけ、むしろ通常シーンよりも悪くなる。
特に、光をふんだんに使用するシーンでは
処理落ちのような現象が起きたと、思う。
Youtube並みの画質と言っていいかもしれない。
それは言い過ぎか。いずれにしても、この点は期待しないほうがいい。
COMMENT
とりあえず、いい点悪い点を挙げてみたが
ざっと、こんな感じ。
これだけ述べといてなんだが
やってみた感想と言えば出来栄え、使用感は、割と感覚的には
殆ど、ps2版と変わらない出来だったように感じる。
プレイの遅さも、オートモードや、どこでもセーブなどを
使い、工夫すればある程度、短縮できる。
つまり、据え置き機と、携帯機のそれぞれプラス、マイナスを
合わせると、それ程差はないということ。
筆者の場合、ロード面やその他快適性などで、若干不便を感じるものの
グラフィック、サウンド、操作性においては、それなりに満足している。
タッチ操作をするための改善が、様々為されているし
むしろ、寝転がっててもやれるという点で快適性では、勝っていると言っていいかもしれない。
あとは値段だが
そこは、個人で判断してもらいたい。
結局のところそこに尽きる。
確かに、ちょっと高いかもしれない。
わざわざ、2800円も支払わなくても
Ps2版は、今なら中古で1000円以下で買うこともできる。
これもアリだし、しかしPS2を持っていなければ
という前提が、ある。
とにかく、ゲームの出来の評価は抜群というわけでもないが
悪くもない。慣れれば十分、ドラクエを満喫できる。
必要最低限、ドラクエ8を味わいたい、という要望には
答えていると言っていい。
こんにちわ。mk2レビューで主にレビューを投稿しているKONAです。このタイトルにピンと来た人はアレを知っている人です。知らない人は見なかった事にしときましょう。(語り部)
12.28.2014
10.13.2014
虚構と現実のバランス
先日、ドラクエ3のアプリを購入した。
iPadでプレイしている。
モンスターが、まだ恐ろしかった頃の、ドラクエとでも
評しておこう。
私が、この作品を初めてやったのは
小学生の頃だから、20年は前のことになる。
それだけに、様々な事が思い出される。
当時は思わなかったが
いまやってみると、難易度が高く感じる。
筆者は、さほど今のゲームをやっている訳ではないが
それでも、それなりに触れて来た。
よくファミコン世代の人間が
今のゲームはぬるい、と言う。
筆者も、そう感じる事はあるが
しかし、ゲームによっては、難しいものもあると
思っていた。
しかし、よくよく考えてみると
そもそも、昔はクリアーする事自体、ままならなかった。
小学生と、大人の知恵の差も、考えねばならないが
それでも今のゲームは、どんなゲームであれ
難易度を簡単にすれば、とりあえずクリアできる。
昔は、そもそも難易度の設定すらできないゲームも
多かった事を、考えると
自分の所有するゲームで、クリアできないソフトが
2〜3割は、あった様に思う。
今、クリアできないゲームがあるとすれば
それは、難易度によるものではなく
ただつまらなくて、途中で止めてしまったものだ。
遥かに発展した、現在のゲームは
技術的にも、商業的にも、比べ物にならない程
趣向を凝らし、誰の感情にも強い印象を与える事ができる。
映画と見まごうばかりの演出、そこにもう一つの社会が
あるかの様な、スケール。
そして、いまや世界中の人々と、共有する事のできる
ネットワーク。
ゲームに対する没入度は
昔のそれと、比較にならない程。
現実に支障を来すものすら、でてくる程である。
果たして、そのような事を、つよく生じさせるゲームは
イイゲームなのだろうか?
筆者は、そうは思わない。
強い没入感、現実を忘れさせ、おろそかにする程の虚構は
人間にとって、害悪である。
麻薬の様なものだと、筆者は感じる。
幼少の頃よく言われたものだ。
いい加減にしなさい。
もうやめなさい。
やりすぎだぞ。
今、そう言われる環境で、プレイしている人は
どのくらい、いるだろうか?
ゲーム機が、据え置きから、携帯に移り変わると共に
実質、所有する限り、自分で自分を管理する
環境での事が、増えた。
つまりは、自分が許す限り、止められないと言う事だ。
ここでは敢えて、止められないと書く。
それが、麻薬と言う所以である。
強い依存症を伴うゲームは、良作では、ないと思っている。
虚構と現実のバランスのとれているゲームが
良いゲームなのである。持論だ。
具体的には、なにか?
例え、表現される世界観を楽しむ。
それは、ゲームのすばらしい所だ。
しかし、其の世界から、いつまでたっても
離してくれない、留めようとするのは
いささか間違っている。
大事なのは、ちゃんと現実に返してくれる事。
子供もプレイするものにとって
これは、とても大事な事なのだ。
こどもは、盲目だ。
楽しい事は、なおさらの事。
いつまでもいたい。其の世界に
居続けたい、帰りたくない。
人間、誰しもが一度は経験した事のある
事だろう。
しかし、何事もどこかで現実に返すよう
措置がとられているもので
なにがしかの、行いをするものだ。
それが無い者は、麻薬の様に中毒症状を起こし
そして、生活に支障を来す。
ゲームにも其の側面があるというのだ。
今、虚構の世界が広がっている。
そこで、何をし、どう過ごすのかは
決まっていない。あなたしだいだ。
しかし、忘れてならないのは
あなたは、そこの住民ではないと言う事だ
全てが、虚構であると言う事。
根本的な事を、忘れてはならない。
iPadでプレイしている。
モンスターが、まだ恐ろしかった頃の、ドラクエとでも
評しておこう。
私が、この作品を初めてやったのは
小学生の頃だから、20年は前のことになる。
それだけに、様々な事が思い出される。
当時は思わなかったが
いまやってみると、難易度が高く感じる。
筆者は、さほど今のゲームをやっている訳ではないが
それでも、それなりに触れて来た。
よくファミコン世代の人間が
今のゲームはぬるい、と言う。
筆者も、そう感じる事はあるが
しかし、ゲームによっては、難しいものもあると
思っていた。
しかし、よくよく考えてみると
そもそも、昔はクリアーする事自体、ままならなかった。
小学生と、大人の知恵の差も、考えねばならないが
それでも今のゲームは、どんなゲームであれ
難易度を簡単にすれば、とりあえずクリアできる。
昔は、そもそも難易度の設定すらできないゲームも
多かった事を、考えると
自分の所有するゲームで、クリアできないソフトが
2〜3割は、あった様に思う。
今、クリアできないゲームがあるとすれば
それは、難易度によるものではなく
ただつまらなくて、途中で止めてしまったものだ。
遥かに発展した、現在のゲームは
技術的にも、商業的にも、比べ物にならない程
趣向を凝らし、誰の感情にも強い印象を与える事ができる。
映画と見まごうばかりの演出、そこにもう一つの社会が
あるかの様な、スケール。
そして、いまや世界中の人々と、共有する事のできる
ネットワーク。
ゲームに対する没入度は
昔のそれと、比較にならない程。
現実に支障を来すものすら、でてくる程である。
果たして、そのような事を、つよく生じさせるゲームは
イイゲームなのだろうか?
筆者は、そうは思わない。
強い没入感、現実を忘れさせ、おろそかにする程の虚構は
人間にとって、害悪である。
麻薬の様なものだと、筆者は感じる。
幼少の頃よく言われたものだ。
いい加減にしなさい。
もうやめなさい。
やりすぎだぞ。
今、そう言われる環境で、プレイしている人は
どのくらい、いるだろうか?
ゲーム機が、据え置きから、携帯に移り変わると共に
実質、所有する限り、自分で自分を管理する
環境での事が、増えた。
つまりは、自分が許す限り、止められないと言う事だ。
ここでは敢えて、止められないと書く。
それが、麻薬と言う所以である。
強い依存症を伴うゲームは、良作では、ないと思っている。
虚構と現実のバランスのとれているゲームが
良いゲームなのである。持論だ。
具体的には、なにか?
例え、表現される世界観を楽しむ。
それは、ゲームのすばらしい所だ。
しかし、其の世界から、いつまでたっても
離してくれない、留めようとするのは
いささか間違っている。
大事なのは、ちゃんと現実に返してくれる事。
子供もプレイするものにとって
これは、とても大事な事なのだ。
こどもは、盲目だ。
楽しい事は、なおさらの事。
いつまでもいたい。其の世界に
居続けたい、帰りたくない。
人間、誰しもが一度は経験した事のある
事だろう。
しかし、何事もどこかで現実に返すよう
措置がとられているもので
なにがしかの、行いをするものだ。
それが無い者は、麻薬の様に中毒症状を起こし
そして、生活に支障を来す。
ゲームにも其の側面があるというのだ。
今、虚構の世界が広がっている。
そこで、何をし、どう過ごすのかは
決まっていない。あなたしだいだ。
しかし、忘れてならないのは
あなたは、そこの住民ではないと言う事だ
全てが、虚構であると言う事。
根本的な事を、忘れてはならない。
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